ハムコが買ってきたカカオ90パーセント?のチョコレートを食べて、ずっち☆が「レンガの味がする」と言ったと聞き、レンガ食べたことあんのか!? という笑い話になりました。
その流れで、ハムコの友人が子どもの頃
「しいたけはたぬきの味がするから嫌いだ」と言ったと聞き、爆笑のあと「かわいすぎるよ、しかもすごいし」という話になりました。
その日の夕方、お店で食べた蕎麦にしいたけが浮いておりまして、茶色いしいたけをしみじみ眺めながら、たぬきねえ、と思った。
しいたけの色味は当然のこと、しいたけ出汁特有の匂いとかえぐみとか、あれやこれやで、なんとなくわかる。わかるけど、
でも、最後の肝心なパーツが繋がらない。繋がらないのに、たぬきしかないな、と納得している。
詩でも小説でも笑い話でも、音楽でも、論文でも、きっちりと破綻なく論理を組みあげた隙のない作品もお見事なのですが、一方で別の大快楽もあるわけです。
「なんじゃそれ!?」という欠落というかミッシングリングというか、思考やイメージの予想外のジャンプがあるにもかかわらず、
たしかにこれしかないわ、と膝を打ちたくなる作品に出会うと思わず笑ってしまう、という快楽です。
気持ちよく呵々大笑しつつ、すごいわ、たしかにこれしかないよね、と思う。
ハムコから聞いたたぬきの話はそういう類いのものでした。
何度考えても、たぬき、すごいわ。
編集:t:eeh
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