・・・というお噺では、呑めや唄えやの大宴会、
よくよく見れば魑魅魍魎が舞い踊り、
これは不吉な予兆と恐れおののくのですが、
21世紀の小さなマンションには、残念ながら
陽気な天狗もサンタさんもやってこず、
「元気にしてる〜?」とラインがくれば、
こんな写真を返事代わりに送っています。
今年の秋には、イサム・ノグチ本の刊行が控えている
ので、周辺資料を読みあさるなう。
イサム・ノグチはとても「移動」の多い人なので、
いつごろどこにいたのかをまず把握しておかないと、
全体像がつかみづらい。
これは本の構成にも大いにかかわってきます。
周辺資料を読むことは、編集者の仕事の一環ながら
「余興」のつもりでいないと苦しくなるので、
楽しく読めるものは、おうちでビールのお伴に
しています(著者のセンセイ、すみません)
これを読んでいたら、1944年にノグチは
マーサ・グレアム「アパラチアの春」の舞台装置を担当。
その舞台は、ロッキングチェアと数本の木だけの
シンプルなもので、彼はシェーカーのイメージから
舞台をデザインしたとあったので
「ねぇねぇ、知ってた?」
とシェーカー家具の研究者にさっそく連絡。
「ええっ、知らない!」
そして調べてみると、いまやYou Tubeで
「アパラチアの春」が見られるんですね。すごいねぇ。
モダン・ダンスと思っていたマーサ・グレアムも、
もはや立派な古典だなぁ。
思わぬところで思わぬものに遭遇し驚嘆する「余興」
やめられません。
[編集:ハムコ]
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