読売新聞の書評欄に載っていた帚木蓬生 著『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』が編集スタッフ(といっても3人ですが)の間で話題になりました。
「ネガティブ・ケイパビリティ」とは、もともとは英国詩人、キーツが1817年に書いたという「事実や理由をせっかちに求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力」を指すのだとか。
ハムコが「これ読んでみて」と指差した書評を読みながら、t:eehは具体的な生活の、あらゆる場面での民主主義の困難に思いを馳せた。かなり真剣に。
そして思索(そんなたいそうなものではないが)とか妄想とか夢想とかの、具体的ではない世界において、シェイクスピアの戯曲やらモーツァルトの音楽を想い、この力なくしてはこの世はどれほど味気なく殺伐としたものであるかとも思いました。
とても貴重で奥深い能力だと断言したいくらいですね。
先週の美大通りで見上げた夕暮れ、ばら色の空です。ばらが咲き終わり紫陽花が咲き、そろそろクチナシが咲き始める時期なのに、今年の花の写真がひとつもないことに気づきました。かなりショック。いかんと思うのですよ。花の写真を撮る余裕すらなくしてしまっては。慌ただしさなんてなんの言い訳にもならないわ、と反省した次第です。
編集:t:eeh
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