最近のMAUPの商品は、
気がつけば、なんだか黒が多い気がします。
もちろん偶然ですが。。。
グッズでいえば、
就活ファイル&就活バッグも黒。
そして、昨日のt:eehさんのブログでも紹介されました最新刊、
「芸術の不可能性 瀧口修造 中井正一 岡本太郎 針生一郎 中平卓馬」
も黒!
ジャケットを拝見させていただいた時の、最初の印象…
スクラッチアート(削り絵)みたいだな…と。。。
その質感と漆黒から。
もちろん、ちゃんと意図した何かがあるのだと思いますが、
あくまで個人的印象です。
その漆黒の中に秘める鮮やかさ。
「黒」なのに、鮮やかさが見えました。
鮮やかな下絵が描かれた、黒いスクラッチシートを削っていくと、
明らかに、鮮やかに現れる世界…(…が、ありそう)。
そしてこちらは、ネット上から拝借させていただきました、
スクラッチアート(削り絵)の一部分です。
こんなふうに、初めは真っ黒なのに、削っていくと、
魔法のように鮮やかなものが現れる。
そんな印象。
きっと時代によっては、本当は鮮やかで、きらびやかな世界が広がっていたのに、
あえて‘黒’で隠さなくてはいけない何かがあった時代が明らかにあって…。
空襲の時に、電気の傘に黒い布を被せなきゃいけない…的なイメージ。
芸術に、希望や絶望を見る時代。
どこを削ったら、どんな色が、どんな光が現れる(現れていた)のか。。。
スクラッチアートを表現する言葉(コピー)に、
‘暗闇を引っ掻く’…というものがありました。
「戦後(戦争)」というワードと「美術」というワード。
このコピーと、なぜか重なって感じられました。
リンクしちゃうというか。タイミング的に勝手に(笑)
長くなりましたが、
個人的に、この本のジャケットから、そんなイメージを受けました。
「黒」の中に見る、鮮やかさのようなもの。
「黒」だからこそ、鮮やかに見せるもの。
あ。
今まで勝手に書いてきたことは、御本の内容とは全く関係ございません(笑)
御本のカバーをパッと見た瞬間の、あくまで個人的印象で、感想…でしかありません(笑)
悪しからず…
そして今、終わらせようと思ったのに、なぜか「黒」というワードから急に思い出した、
カラスにまつわる童話。
『ふくろうのそめものや』
(出版社によって、お話の展開は様々なのですが)
鳥の羽をキレイに染めてくれるという、ふくろうの染物屋がいました。
(…確か「キレイな羽コンテスト」的なものがあったような…)
当初、白い羽が自慢だったカラスが、
「ぼくは鳥の中で一番だから、誰が見ても一目で分かる素晴らしい色にして!」
とオーダー。
あの色もいい、この色もいい…
染めている途中で、意見をコロコロ変えるカラスに、
とうとうふくろうは腹を立て、
「全部の色を使えば文句ないだろう…」と、全部の色を塗りました。
結果カラスは真っ黒に…
だからカラスは真っ黒なんだそうな…。
全部の色を塗られたカラスは、
実は… もしかしたら奥の方に、鮮やかな色の羽があるのかもしれませんね。
スクラッチアートみたいに… f^_^;)
[総務:ピロイ]
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