MAUP刊行の『造形ワークショップの広がり』や『美術教育の題材開発』の著者であるムサビ教職研・三澤一実先生のプロデュースのもと、学生が取り組んでいる活動「旅するムサビプロジェクト」が、2017年度グッドデザイン賞を受賞しました。
グッドデザイン賞WEBサイト → こちら
●旅するムサビとは?
「旅するムサビプロジェクト(通称:旅ムサ)は、学生が全国各地の小中学校を訪れ授業を実施する取り組みです。美術館がない地域で中学美術教諭をされている本学卒業生からの「生徒に本物の美術作品を見せたい!」という依頼に対して、学生の作品を学校に持ち込んで鑑賞授業を行ったことを契機に2008年にスタートしました。2017年には活動10年目を迎えます。
旅するムサビプロジェクトでは、学生が制作した作品を持参し、子どもたちと対話して鑑賞する「対話型鑑賞」を中心に、黒板に絵を描き子どもたちを驚かす「黒板ジャック」、空き教室を利用した「公開制作」や創造活動を行う「ワークショップ」など、既存の授業では実施しにくい美術教育活動を展開しています。この活動は、美術の楽しさや多様性を子どもたちに伝えると共に、学生自身のコミュニケーション能力やファシリテーション能力の向上、そして現場教員の研修や授業改善に大きな成果を出し、関係者全員が共に学び合うという、これからの美術教育の可能性を提案する取り組みです。」
(ムサビWEBサイトより → こちら)
この受賞に合わせて、11月1日 (水) より武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジにおいて「旅するムサビプロジェクト展」が開催されます。
日 時:2017年11月1日 (水) ~5日 (日) 11:00 – 19:00
会 場:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5階 デザインハブ内)
入場料:無料
企画・運営:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ、社会連携チーム
展示内容
1. 旅するムサビプロジェクトの活動紹介
ー対話型鑑賞、黒板ジャック、公開制作、ワークショップ
2. これからの美術教育の可能性
ー旅ムサステイ、朝鑑賞
3. 旅するムサビの広がり
ー映像上映、黒板ジャックギャラリー、刊行物の紹介 他
<特別イベント開催>
『武蔵野美術大学学生による展示解説』
日 時:2017年11月4日 (土) 13:00-、15:00-(各回30分程度)
会 場:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5階 デザインハブ内)
参加料:無料(予約不要)
この展覧会では、旅ムサの10年を振り返るとともに、これからの美術教育の可能性を提示するとのこと。
今では広く知られるところとなった黒板アートも、そもそものはじまりというか広まる発端となったのは旅ムサの「黒板ジャック」の活動のはず。その他にも、この10年で内容や活動範囲に大きな広がりをみせるに至ったプロジェクトの様子を、是非この機会にご覧ください。
(編集:凹山人)
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