2003年、美術出版社刊行の『かたちの詩学』は、
その後、中公文庫から2冊に分けて復刊された。
ムサビ基礎デザイン学科の創設者である
向井先生のこの御本は、基礎デ院生の必読書。
「にもかかわらず、中公文庫が重版未定である。
いいのかハムコ! 何とかしろ!」←神の声
まず版権の状態を中央公論新社さんに問い合わせ、
復刊のご相談したところ、快くご承諾をいただいた。
せっかくの復刊である。
ぜひとも、向井先生の書きおろしを加えたい。
さらには、もともとの図版はドイツの展覧会用に
作られたもので、それがそのまま使われているため、
本文との照合がほとんどできない現状は、
なんとしても改めたい。
1頁に70個も入っているこの小さい図版の1点ずつを
「これは何だろう?」と解析することから始めねば。
向井先生に段ボール箱2つ分の資料をお借りして、
1点ずつにキャプションをつける作業なう。
ドイツ語の資料が多い。
「クンスト」「ブンダバー」しかわからないので、
とりあえずGoogle翻訳に入れてみる。
(短いキャプションなら、けっこう使える)
もう、じ・つ・に・時間がかかる。
が、これがたいそう楽しい。
ずうずうしい話だが、院生に戻ったような気分。
ずっとこれだけやっていたい。
(もちろん現実はそんなに甘くない)
[編集:ハムコ]
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