昨年春の教育勅語ブームで、本学伊東毅教授のご共著『道徳科教育講義』にいろいろご注目を頂きました。このブームは下火になったと思ったのですが、また記者会見で発言された新大臣様もおられたようで、ふたたび教育勅語ブームの再燃となったようです。
本学には世界の〇〇と呼ばれるご高名な作家、デザイナーがおられますが、世界といえばやはり初代編集長・吉野源三郎先生の『君たちはどう生きるか』の再ブームで注目の、雑誌『世界』ですね。
この11月号で、伊東毅教授のご共著が引用されています。国立市の増田書店様の特別のお許しをいただき、店頭平積みの様子を撮影しました。伊東毅教授の先輩にあたる、児美川孝一郎教授(法政大学)のご論文をはじめとした道徳教育特集です。
平積み、いいですね。そして購入して、伊東先生の引用箇所を拡大しました。
このほか、先週は各社から教育勅語ブームに関連する図書が刊行されました。まずは長谷川亮一先生の『教育勅語の戦後』です。戦後のさまざまな教育勅語の「現代語訳」や解釈書の系譜を記した力作です。著者は『徹底解説教育勅語と日本社会』(岩波書店、2017年)の共著者でもあります。本文の分析はもちろん、巻末の戦後の解釈の資料など非常に貴重なものです。こちらにも伊東先生のご共著が引用されています。
また、弊社旧版(現在品切れ中)『教育相談論』の共著者である星野真由美先生(元本学講師、現在は育英大学)の、旦那さんである大森直樹先生(東京学芸大学)による『道徳教育と愛国心』も岩波書店から2018年9月に刊行されました。本学関係者の論文では、本学理事長・学長であった故久保義三先生の御著書も引用されています。現在の道徳教育の改革と矛盾をリアルに分析した読み応えのある大著です。現在多くの教師向け図書がこのテーマで出ていますが、戦後史を踏まえて現在にいたる重厚さは圧倒的です。
ということで、教育勅語関連著作が続々と刊行中ですね。はい、原稿、がんばります。
〔ケロT取締役〕
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