現在、東京の町田市立国際版画美術館で開催されている、2012年に亡くなった日本にも縁の深かい版画家・ヨルク・シュマイサーさんの展覧会のご紹介。ドイツに生まれたシュマイサーさんは、日本やオーストラリアなどを拠点に世界中を旅しながら、約50年にわたり数多くの銅版画などを制作しました。初期から晩年までの約180点による、没後初の本格的な回顧展です。
「ヨルク・シュマイサー 終わりなき旅」
会期:2018年9月15日(土)~11月18日(日)
休館日:月曜休館
ただし9月17日(月)、24日(月)、10月8日は開館
9月18日(火)、25日(火)、10月9日(火)休館
時間:平日10:00~17:00(入場は16:30まで)/
土日祝10:00~17:30(入場は17:00まで)
会場:町田市立国際版画美術館 企画展示室1・2
観覧料:一般 800(600)円/
大学生・高校生、65歳以上 400(300)円/
中学生以下は無料
※11月3日(文化の日)は入場無料です。
美術館のwebサイト(→ こちら)
圧巻です。シュマイサーさんの豊かなイメージや描線、そして銅版画の魅力に溢れています。会場を巡りながら、銅版はいいなあ、銅版やりたいなあという思いに駆られました。先日、銅版画の授業のお手伝いをした直後だったからかもしれませんが、それにしてもこんなことは珍しいこと。自分でも驚きました。
展覧会全体を通して、シュマイサーさんが生涯のテーマとした「変化」が体感できる内容です。会場に並ぶ作品の多くが個人蔵でしたが、これだけの数を集めた学芸員さんの熱意も感じました。今後、この規模の展覧会はなかなか見られないだろうと思います。心から、おすすめ。是非、お見逃しなく。
関連イベントもあります。
講演会「シュマイサーと日本」
日時:10月20日(土) 14:00~15:30
場所:1階講堂
講師:黒崎彰氏(版画家)
定員:先着120名(申込不要)
※参加無料。ただし、当日有効の観覧券が必要です。
特別ギャラリートーク
「シュマイサーが訪ねた地――オーストラリア・アーネムランド」
作品に描かれた地を知る方に、展示作品を前にお話いただきます。
日時:11月4日(日) 14:00~ 40分程度
場所:企画展示室1・2
講師:窪田幸子氏(神戸大学教授)
※当日有効の観覧券をご用意の上、企画展示室1入口へお集まりください。
特別ギャラリートーク
「シュマイサーの技法」
日時:11月11日(日) 14:00~ 40分程度
場所:企画展示室1・2
講師:小野修平氏(版画家)
※当日有効の観覧券をご用意の上、企画展示室1入口へお集まりください。
その他、学芸員によるギャラリートークや美術館併設の版画工房の見学会、コンサートなども予定されているようです。詳しくは、美術館のwebサイトでご確認ください。
(編集:凹山人)
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