アートとデザインの違いとは?

先週末、ムサビのオープンキャンパス、高校1年生のお嬢さんに同行するつもりだったのに、金曜の晩にぎっくり「膝」になってしまい、週末は泣く泣くじっとしていた。
まだ1年生なので、どこの学科をたずねるべきか、よくわからない様子。
ファイン・アート系か、デザイン系か、それくらいの「好み」はありそうなものだが、周囲にそうした相談できるオトナがいないのだろう。

いま「造形基礎」の新しい教科書をつくっている。
デザイナーである白尾隆太郎先生と、画家である三浦明範先生の共著。
「先生、アートとデザインはどう違うのですか」と通信教育課程の学生さんに真顔で聞かれることがよくあるという。
「どう違う」って、どこまでが同じで、どこから分岐するのか。昨年の夏から、お二人の先生にこうした議論を重ねていただいた(ハムコ傍聴)。
ようやく見えてきた分岐点が「序章」になりつつある。
ムサビ通信の1年生だけでなく、ひろく高校生(といっても背伸びをしてくれる高校生)に読んでもらえる内容になる予定。しかし、ほんとうに必要なのは「美大に進学したい」というお子さんのいるご家庭、美術を専門としない高等学校の先生方ではないだろうか、とも思っている。
[編集:ハムコ]

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