私が15年来お稽古を続ける小原流いけばな教室の話。
「在宅勤務になって通勤時間がなくなる分、時間ができる人はいるし、お花は癒やされる、いけばなをやってみたいと思う人はいるはず。コロナ禍はチャンスなのよ」と教室の新規生徒募集にアクションを起こした先生。そのアナウンスによって、現れた新しい風。
木曜日の夜の教室(だいたいいつものメンバーは私を含めて10人。教室は現在ほかに火曜と土曜日に開催)は、これまで、ほぼほぼ一級家元教授の先輩ばかりで、私はペイペイ(それでも、今年一級家元脇教授に進級しました)。とある木曜日、お隣はお見かけしない顔だなあ、「うわあ、かたむける形をやっている。きっちりノートをとっている。熱心だなあ」と思いながら、水仙と格闘していた私。<新しい風01/20代女性>は、体験レッスンをして2回目のお稽古だったそう。そして翌週は、さらに<新しい風02/20代男性>もいて、自分のお稽古が終わると、私たちのいけた花に興味津津なので、ちょっと先輩風をふかして解説してみたり。
感激したのは、<新しい風02/20代男性>は帰る手前、「僕にできることはありませんか?」と声をかけてくれたこと。おお、あるよあるよ〜。次のお花をストックするために大きなバケツの水の入れ替え、ゴミ捨てなどなど、自分の周りをキレイにしたら終わりではなく、誰かがやらなければならないことがあるけれど、いきなり新人さんに、やってとはいえない。それを率先してくれるなんて。
なんてステキな<新しい風>。従来メンバー40〜60代のおばさん、おじさんたちに新鮮な気持ちを運んでくれた。組織ってこんなふうに、循環して続いていくのだなあ。私が先輩たちに接してもらったように、ステキな先輩になりたいと思った私。
[制作:呑猫]
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