担当していた、この春刊行される新しい教科書の1冊『絵画の表現』(三浦明範+吉川民仁/著)も、後は納品を待つばかりとなりました。
本書は、昨年先に刊行された『絵画の材料』(三浦明範/著)と対になる一冊ですが、材料とは違ってものの見方や考え方など内面的なことについて書かれているので、それを理解して自分のものにするのには少し時間が掛かるかもしれません。それでも本書を読み込むことは、描くとはどういうことかをあらためて考えるきっかけになるでしょうし、今後の制作にきっと良い変化をもたらすことと思います。材料と表現の内容、双方がうまくマッチしてはじめて良い絵画はうまれるのでしょう。
絵画を学ぶ学生さんをはじめ自分で描いている方にはもちろんですが、絵を見るのが好きな皆さんにもおすすめです。画家がどんなことを考えて絵を描いているのか、その思考そのものは難しくとも想像するためのヒントはつかめるかもしれません。参考図版も多数掲載されていますので、それも楽しんでいただけると思います。
発売開始は3月19日(金)の予定。他の新刊教科書2冊と合わせて、乞うご期待です。
(編集:凹山人)
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