コロナ禍のボディーブローが、じわりと効いてくるのを実感する今日このごろ・・・
閉塞的な状況から抜け出すのに、展覧会ほどよいものはないが、
ムサビ美術館「オムニスカルプチャーズ 彫刻となる場所」展も学内限定開催。
しかしながら、魅力的な「クロストーク」を次々と発信している(YouTubeでリアルタイム配信)
先週の土曜日は、出品作家の青木野枝さんと長谷川さちさん、会場構成を担当した杉戸洋さん、ゲストに水沢勉さん(神奈川近美館長)、さらには飛びいいりで(!)三沢厚彦さんが登場され、夢のような「クロス」トークだった。
この秋に刊行予定の『ぺらぺらの彫刻』とも重なる「場」の問題。
本質的なモンダイは普遍的にあるが、、、版権処理なう!の日々。
1950年代、60年代の鏡面彫刻の作品写真は、なかなか難しい・・・
ある作家さんにお手紙を差し上げたところ、程なくして1枚のモノクロ写真が送られてきた。
掲載の条件はひとこと「唯一の写真なので必ず返却してください」
もう、涙である。
え、なんで?と思われると思うが、作家さんの住所を探しあてるまでの時間、依頼の手紙を書く時間、返事が来るのを待つ時間、写真ひとつずつにストーリーがある。
各章のお原稿の文章に「応える」写真を、1冊の書籍に破綻なくまとめたい。
(くじけそうになることも多いけどさ)
彫刻にも「場」があるように、本にも「場」があると感じる日々。
(編集:ハムコ)
*6月1日追記:投稿時に「青木」野枝先生のお名前を「伊藤野枝」さんと間違えてしまいました。野枝先生、ごめんなさい! トークの中で、野枝先生が「伊藤(誠)さんの作品がすごく素敵」とお話しをされていいて、両先生の大ファンであるハムコ、お二人のお名前を混濁してしまいました。たいへん失礼いたしました。お詫びして訂正いたします。
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