5日の仕事始めから、はや1週間。
6日の『宇部日報』に「彫刻を『読む』ための本」として『ぺらぺらの彫刻』が書影つきで掲載されました!
宇部といえば、UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)
1961年、日本で初めての大規模な野外彫刻展「第1回宇部市野外彫刻展」が開催されました。
石炭産業で栄えたものの、環境が悪化した街を住みやすくしようと市民活動が活発化し、駅前広場に噴水池を設置。
そこに彫刻作品を設置したのがはじまりはじまり・・・つまり、宇部市民は日本の中でも、彫刻に最も「近く」「深い」市民である!
という知識がもともとあったわけではなく、『ぺらぺらの彫刻』第7章の著者・藤井匡先生からの受け売りです。
(何しろ藤井先生は、1995年から2007年まで宇部市役所学芸員として野外彫刻展に携わった方です)
『ぺらぺらの彫刻』で、この野外彫刻展が華々しく取り上げられるのは、石崎尚先生の第5章「ピカピカの彫刻」。
1960年代の熱気に包まれる第5章、必読です(うっとり)
正月早々縁起がいいわい、と喜んでいたら『美術手帖』2月号「BOOK」でも『ぺらぺらの彫刻』が紹介されました。
しかも、見開きの反対側のページには、高島直之先生『イメージか モノか』も掲載されているではないか!
2冊同時に『美術手帖』で掲載されるのは、MAUP史上でも初めてのことです。なんたる慶賀。
さらには、その前のページには、訳者である石崎尚先生による『彫刻の歴史』評が載っています(東京書籍)。
ちょっとした「彫刻ブーム」ではなかろうか?!
この勢いに乗って、武蔵野美術大学公開講座「『ぺらぺらの彫刻』についてペラペラ語る会」が、1月23日(日)14:00-16:00に開催されます。
会場はムサビ市ヶ谷キャンパス5階ですが、もちろんハイブリッド形式。
(感染状況によっては、オンライン配信のみとなる場合もあります)
第1部は「彫刻の視覚性:ピカピカと金色と透明人間」
パネリスト:石崎 尚、戸田裕介、松本 隆(司会:藤井 匡)
第2部は「彫刻の表面と意匠:80年代以降の表層」
パネリスト:鞍掛純一、袴田京太朗、森 啓輔 (司会:石崎 尚)
第3部は「拡張する彫刻の表層:リカちゃん人形と谷岡ヤスジ」
パネリスト:田中修二、伊藤 誠、藤井 匡(司会:森 啓輔)
す、すごい構成だなぁ、、、あの1冊が、こんなふうに「語り下される」としたら、なんと贅沢な2時間となることか(ますますうっとり)
どうぞみなさま、奮ってご参加ください!
(編集:ハムコ)
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