ウクライナ配色の図書目録2022@ムサビ出版局

毎年、弊社の目録の表紙には、本学の先生方の御作品をお借りしています。
今年は戸田裕介先生

『ぺらぺらの彫刻』ではモノクロ、しかも見開きに掲載して、
「どうしてこんなレイアウトにしたの? 戸田さんがよくOKしたねぇ」
と呆れられたりもしたので、リベンジのつもりで(?)御作品の掲載をお願いしました。

場所は茨城県桜川市。
2013年の「雨引の里と彫刻」展、撮影は齋藤さだむさん。

波打つような稲穂のなかから、黄金色が空に向かって湧き上がるイメージで制作されたとのこと(稲穂の精霊なのかな)
しかし、作品を搬入に行ったところ、例年の収穫時期より1週間も早く手前の田んぼが刈り取られてしまっていた!
翌日には奥のほうも刈り取られてしまうというので、その日の夕方、無理やり撮影してもらったのだとか。

戸田先生の御作品は、金属球の1つずつに周囲が映りこむのが特徴で、見る角度や、その日の天気次第で映りこみ方も違うわけで、もちろん実った稲穂が映るのか、刈り取られた跡が映るのか、これは大モンダイ。
田んぼを目の前に、愕然とする彫刻家。

ウクライナの国旗の配色は、青空の下に広がる金色の小麦畑と言われています。
この景色と同じだと、戸田先生からメールをいただきました。
2022年春、平和な小麦畑が1日も早くもどりますように、と祈る日々になろうとは。。。
(編集:ハムコ)

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