黒川弘毅 彫刻/触覚の理路 & AGAIN-ST ルーツ/ツール:彫刻の虚材と教材

今日の東京地方、昨日から引き続いての秋晴れ。久々の晴れ続きに、植物も嬉しそうです。
そんな中、週明け24日(月)よりムサビの美術館で、2つの彫刻の展覧会が始まります。

まずは、彫刻学科の黒川弘毅先生の退任記念展。

「黒川弘毅 彫刻/触覚の理路」

会期:2022年10月24日(月)〜 2022年11月20日(日)
   ※水曜日は休館
時間:11:00-19:00(土・日・祝日、10月28日(金)は 10:00-17:00)
会場:武蔵野美術大学美術館 展示室2・4、アトリウム1・2
   東京都小平市小川町1-736 武蔵野美術大学鷹の台キャンパス
観覧料:無料

「原型はなく鋳型だけを用いるという独自の手法によってブロンズ作品を生み出してきた黒川の、《SIRIUS》から始まる七つのシリーズの主要な作品約240点を余すことなく展示します。また試行錯誤の様子が見て取れる学生時代の具象作品、さらには《Eros》シリーズの最新作も出品いたします。膨大なヴォリュームの作品群を通して、黒川の最初期から現在に至るまでの50年におよぶ思索の軌跡を辿り、彫刻作品が持つ量塊・物質の感触やその実在性を体感する機会となれば幸いです。」(美術館webサイトより)

美術館webサイト → こちら

つづいて、同じく彫刻学科の冨井大裕先生が所属する、彫刻を主な表現領域とする作家と批評家、デザイナーが「彫刻とは何か」を問う活動を続けている集団「AGAIN-ST(アゲインスト)」による展覧会。

「AGAIN-ST ルーツ/ツール:彫刻の虚材と教材」

会期:2022年10月24日(月)〜 2022年11月20日(日)
   2022年12月 5日(月)~ 2022年12月24日(土)
   ※水曜日は休館
時間:11:00-19:00(土・日・祝日、10月28日(金)は 10:00-17:00)
会場:武蔵野美術大学美術館 展示室3ほか
   東京都小平市小川町1-736 武蔵野美術大学鷹の台キャンパス
観覧料:無料

出品作家:寺内曜子 土肥美穂 冨井大裕 中谷ミチコ 二藤健人 
     深井聡一郎 藤原彩人 前田春日美 保井智貴

「10回目の展覧会となります。本展では、彫刻を志す誰もが一度は扱う石膏を『虚材』と位置づけ、ゲストを含めた11名の作家による石膏を用いた作品(主に新作)を展観し、さらに作家愛用の道具や、各美術大学で使用されている彫塑台などを合わせて紹介します。彫刻におけるルーツとツールをめぐり、彫刻固有の性質(そのわからなさ)について考える一機会とします。」(美術館webサイトより)

美術館webサイト → こちら

予定されている関連イベント:
●12月10日(土)「16人塑像+トークライブ」
 塑像 13:00-13:30/トーク 14:00-16:00
 本展参加作家を含む16名の作家による首像の公開制作と、本展参加作家と寄稿者によるトーク。

●12月24日(土)彫刻おでん屋台「LA」15:00-18:00
 本展会場構成も務めるL PACKとAGAIN-STによるクロージングイベント。

※上記イベントは変更の可能性があります。美術館webサイトで随時ご確認ください。

両展覧会の会期中11月15日(火)には、MAUPから刊行予定の彫刻の教科書に関連する「わからない彫刻」公開研究会の第5回(最終回)も開催されます。テーマは「展示技術からの考察(彫刻の展示技術について)」こちらもご注目ください。

黒川先生展覧会は、AGAIN-STの展覧会より会期が短い(11月20日まで)のでご注意ください。
また2022年10月28日(金)・29日(土)・30日(日)はムサビの芸術祭開催のため、混雑が予想されます。来館を予定している方は、必ず詳細をこちらのページでご確認ください。

引き続き、新型コロナウイルス感染に十分お気をつけて、是非、お出かけください。

(編集:凹山人)

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