祝納品「烏兎匆匆 重政啓治作品集」

本日、「烏兎匆匆 重政啓治作品集」が納品となりました!
重政先生は、通信教育課程研究室(日本画)を3月で退任なさいます。
その退任記念作品集です(まことに残念ながら非売品)

1978年、重政先生は東京藝術大学絵画科日本画専攻の卒業制作に「烏兎」を提出し、サロン・ド・プランタン賞(学内賞)を受賞されます。
「烏兎」という表記を初めて見たとき、思わず重政先生に(正直に)
「なんて読むのですか?」と聞いてしまいました。
「うと」と読むのを初めて知りました(恥ずかしながら)

カラスとウサギ、どういう意味なんだろう・・・太陽の中にカラス、月の中にウサギがいるという中国の伝説があるそうで・・・「烏兎匆匆(うとそうそう)」とは、月日の流れが早いさま。
80年代後半から最新作までの御作品に加えて、長年にわたる日本画教育の現場から、伝えるべき「技法」が掲載されています。
この御本の企画をお聞きした当初、どうして作品集に技法を加えるのかなと思ったのですが、日本画を描くのはもちろん、日本画を伝える(教える)ことも、作家の仕事として重政先生はとらえていらっしゃることが、打ち合わせのたびにだんだんわかってきました。
記念すべき御本が完成して、ホッとしています。
(編集:ハムコ)

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