今日の東京地方、朝からよく晴れていて、予報によれば気温も20℃近くまで上がるとのこと。ここ数日で、一気に春が近づいてきた感じがします。
そんな中、ムサビ版画出身作家の展覧会を2つご紹介。
「広沢 仁 / 垂直的人間」
会期:2023年3月4日(土)−25日(土)
※月・火曜日休廊
時間:12:00-19:00
会場:Gallery 惺 SATORU
武蔵野市御殿山1−2−6 B1F
木彫、シルクスクリーンによる版画作品、ドローイング等による展覧会。
「木彫を始めて思うのは、版画のプロセスに近しい感じがままします。というのは、予めゴールというか完成目標をたてて、それを逆算しながら労働を通じて実現していくところ。これが塑造だと油絵の様に進んだり戻ったりで埒が明かなくなりそうで、一方方向の後戻り出来ない不自由さが私自身相性が良いのでしょう。そういうわけで手探りで始めた割にはすんなりはまりました。また何より好きなのは刃物を研ぐ時間で、頭の中を空っぽにしてシャコシャコ研いでいると倦んだ日々から解放され、宇宙と繋がる様な多幸感に包まれます。いつの間にか砥石や刃物も増えて、形だけは一丁前になってきました。道具に対するフェティシズムも版画的気質の一端かもしれません。
今までは、ドローイングを描きためてからまとめて版画にというルーティンで制作していましたが、立体は概ね過去版画で作ったイメージを起点にしています。そして今回の版画は初めてドローイング→木彫→版画の順番になりました。イメージが次元を跨いで大きく変わった様な気もするのですが、たいして変わってない気もします。」(ギャラリーwebサイトより)
ギャラリーwebサイト → こちら
続いて、札幌で開催されるグループ展をご紹介。
「North PRINT ー北海道の現代版画ー」
会期:2023年3月8日(水)-16日(木)
※会期中無休
時間:11:00-19:00 ※最終日は16:00まで
会場:札幌文化芸術交流センター SCARTS
札幌市民交流プラザ 1F
SCARTSコート/モールA・B
札幌市中央区北1条西1丁目
出品作家:
風間雄飛 佐藤文音(ムサビ版画出身) 冨田美穂(ムサビ版画出身) 鳴海伸一
平野有花 松浦 進 箕輪千絵子(ムサビ版画出身) 吉田 潤
関連イベント:
2023年3月12日(日)版画ワークショップ
・予約制ワークショップ「銅版画メゾチント体験」
・随時受付ワークショップ「シルクスクリーンで巾着プリント」
詳細は「札幌文化芸術交流センター SCARTS」のwebサイトでご確認ください。
「近年、多様化した美術表現の中において進化し続ける版画芸術の『認知向上』と『文化的復興』を図り、『作品発表の場』を札幌で作り育てることを目的に、北海道にゆかりのある現代版画作家8人による作品を展示。 それぞれの版表現は独特の素材感を持ち、絵画とはまた違う印象を醸します。」(「札幌文化芸術交流センター SCARTS」webサイトより)
「札幌文化芸術交流センター SCARTS」webサイト → こちら
引き続き、新型コロナウイルス感染に十分お気をつけて、是非、お出かけください。
(編集:凹山人)
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