今日は、明日から開催される亡き吉田克朗先生の展覧会をご紹介。
「吉田克朗展―ものに、風景に、世界に触れる」
会期:2024年4月20日(土)– 6月30日(日)
※月曜(4月29日、5月6日を除く)休館
時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)
会場:神奈川県立近代美術館 葉山(展示室1、2、3a、4)
観覧料:
一般1,200(1,100)円
20歳未満・学生1,050(950)円/65歳以上600円/高校生100円
※()内は20名以上の団体料金。
※中学生以下の方と障害者手帳等、ミライロIDをご提示の方(および介助者原則1名)は無料。
※無料開館日:5月18日(土)国際博物館の日
「本展は、吉田克朗の全貌に迫る初めての回顧展となります。これまでほとんど紹介されてこなかった作品や、作品プランやコンセプトを綴った制作ノートなどの資料を、調査をもとに展示します。転換期を迎えていた同時代の美術動向に向き合いながら、自ら選択すべき道について真摯に問い続けた吉田克朗の制作の軌跡を辿ります。」美術館webサイトより
吉田先生がムサビ版画の教員として着任されたのは、私が大学院生のときでした。その後、研究室スタッフ時代に亡くなるまでの短い期間に、講評のときなどの制作・作品に対する厳しい姿や普段屈託のない笑顔で他愛もない話に興じる姿等々、さまざまな姿や言葉を通して実に多くのことを示していただいたように思います。ただ、身体の異変を感じながらも展覧会に向けての制作中であったため、頑なに病院へ行かれるのを躊躇われていたことは悔やんでも悔やみきれないことでした。もっともっと生きていていただきたかった。55歳、若すぎます。
今回の展覧会には、調査・準備段階から『わからない彫刻 みる編』の著者のお一人である千葉由美子さん(Yumiko Chiba Associates代表取締役)も大きく関わられてこられたとのこと。いはゆる「もの派」の作家の中でも、これまで取り上げられることが決して多いとは言えなかった吉田先生の再発見・再評価につながるようにとの熱い思いをうかがいました。
公開機会の少ない作品なども含め、作家・吉田克朗の全貌に迫る展覧会。是非、足をお運びください。
(編集:凹山人)
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