ミュージアムとデジタル

文化財の保存と公開という高尚なお話だ。
平城京遷都1300年を記念して、いま奈良ではいろんな催しがあります。
たとえばですが、日本三大文殊菩薩として有名な安倍文殊院の獅子に跨った文殊菩薩は、800年に一度の修理のため、獅子からおりて仮の台座に腰掛けてらっしゃる。
ちょっと所在ないような、お茶目なような。この文殊さま、色男であります。
ま、それはいいんですが、保存と公開はむつかしいよね、といつも思うわけです。そんなところへ、デジタル技術を結集して保存と公開を考えようというシンポジウムのお知らせが届きました。
11月5日金曜日13時から17時まで、有楽町の朝日ホール(有楽町マリオン11階)で、
「進化するミュージアム」というシンポジウムが開かれます。入場無料です。
進化するミュージアム

講師は、西洋美術館館長の青柳正規さんのほか、東京大学大学院の池内克史さんや京都国立博物館の村上隆さん、九州大学大学院の源田悦夫さん、興福寺国宝館長の金子啓明さん等々。
興福寺国宝館といえば、驚異的な観覧者数を記録した阿修羅展の阿修羅像が鎮座するところ。
阿修羅の3つの顔をデジタル三次元計測でデータ化した仮想展示もあるそうです。
文化財専用の大型CTスキャナーでの阿修羅の健康診断つうか、内部もみられるそうです。
これは、ちょっと必見じゃないですか?

編集:t:eeh

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