昨日掲載された東大出版会60周年の朝日新聞全面広告は、
もちろん広告ではありますが、
創始者である南原繁先生の肖像を大きく掲げ、
「初心忘るべからず」という精神と、
あらたに設けた「東京大学南原繁記念出版賞」を知らしめ、
革新的な出版をつづけていくという強い意志を
かんじさせるものでした。
一方、MAUPは今年10周年という節目ながら、
どうも実感が薄い。
短大の通信教育課程を4年制にヴァージョンアップするにあたって、
新しい教科書を作成するチームが2000年にあつめられました。
「4年制通信教育課程開設準備室」という舌を噛みそうな名称。
そのなか、教科書作成のチームは「教材班」と名乗っていました。
この「教材班」をつくったのは、今は名誉教授の酒井道夫先生。
2年間限定の「教材班」、2000年は仕事らしい仕事もなく
(初めてマックを1台あてがわれて嬉しかったなぁ)
2001年の春頃から原稿がやっと入りはじめて、
その後のことは、もう思い出せないくらいタイヘンな日々。
それでも2002年春には、47冊の教科書ができあがったのでした。
懐かしいなぁ。
大学は長期的なヴィジョンで「出版局」を立ち上げたわけですが、
「教材班」は2年限定=とにかく開講までに教科書があれば!
という必死のパッチ・・・当時の現場の感覚としては、
「出版局」と「教材班」がイコールにならなかったのですね。
それで未だに10周年という重みが実感できないのかもしれません。
・・・なんで懐古モードになっちゃったんだろう。
そ、それどころぢゃないんだった。
はやく校正して戻さなくちゃ、きゃー!
赤ペンと 青えんぴつと ひなあられ
[編集:ハムコ]
コメント
そうですね。10年になるのですね。今はなき黒沢さんと親しかった長坂から計画を聞いた時、無茶な、と思いましたが、実現され、今日に至っているわけですね。
黒沢が生きていたら・・・と思うことしきりです。
こういうときは「ばっかやろー!」とカンカンになって怒るぞ、とか
「そんなこと云わないでさぁ、頼むよぉ」って云うんだろうなぁ・・・
「なんでもやっていいよ」と黒沢がいつもニコニコしていたので、
ここまで来てしまったように思います。
さて、これからどうしたものか。(ハムコ)