レオナルド・ダ・ヴィンチ。
略す場合はレオナルドとダ・ヴィンチどちらを使いますか?
最近の出版物などでレオナルド・ダ・ヴィンチを扱ったものは、ほとんどレオナルド表記ですね。ヴィンチ村のレオナルドという意味らしいので、レオナルドが名前と考えればそう表記するのが正しいのでしょうね。でも、ひと昔前は、みんなダ・ヴィンチでしたし、会話の中ではいまだにダ・ヴィンチを使うことが多いように思います。
絵画の空間構成、ことに遠近法のこと等に触れる場合、どうしてもレオナルド・ダ・ヴィンチは避けては通れない存在です。間もなく完成する教科書『絵画空間を考える』でも当然よく登場します。そこで、表記の問題が。まあ問題ないのはレオナルド表記なんでしょうね。でも、執筆者のひとりの先生はどうしてもなじめない、レオナルド、レオナルドじゃ、サッカー選手の話をしているみたいだ、とおっしゃる。さらには、『ダ・ヴィンチ・コード』が『レオナルド・コード』じゃおかしいでしょ? ごもっともです。『レオナルド・コード』だったならば、あんなに売れなかったかも。
まあ『ダ・ヴィンチ・コード』は明らかに戦略というか、意図があってのダ・ヴィンチなわけですが、それはそれとして、『絵画空間を考える』は学者の論文でもなければ研究書でもない絵描きの視点で書いた考察だ、というこの本の基本姿勢を貫く意味でも、今回はダ・ヴィンチ表記でいくことになりました。
確かに、ダ・ヴィンチの方が、文章の内容もすんなり頭に入ってくる気はするのですよね。そのうち、これで世代が分かれたりするのかも。
[編集:凹山人]
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