授業を終えて

9月はひと月丸々、鷹の台で銅版画の集中授業を担当しました。午前中はいろいろな学科の1年生、午後は油絵専攻の2年生のクラス。それぞれ22名程で、その大半が銅版画初心者でした。
さすがに油絵の子たちは絵を描くことはお手の物で、勝手が違う銅版画でも、なれてしまえば放っておいてもどんどん進めていきます。一方、1年生の方は、日本画や彫刻の子たちは油絵の2年生同様でしたが、中には普段絵など描かないカリキュラムで勉強している学科の子たちもいて、その子たちは線一本引くのも怖々やっていました。がんがん行け! 失敗したっていいじゃん! なんて言われても、なかなか踏み込めないんですね。まあ、仕方ない。
でも、そんな子たちの多くが授業の中で「なんか、自分の手でつくってるって実感します」「銅版画おもしろい」というような感想を述べてくれました。うれしいですね。
ああ言えば良かった、これも言い忘れたと後悔が多いのはいつものことですが、こういうことを言ってもらえるとやはり担当した甲斐があったなあと思えます。そして最後には、午前も午後も、銅版画初心者にしては上手すぎるくらいの作品が並びました。よかった。
みんなは、まだ銅版画の入口しか見ていないわけで、願わくはもう2度、3度と体験してほしいなあ。
皆さんも、1度いかがですか? 銅版画、おもしろいですよ。

最後に、久々のセブン坊主通信。


最近の作品。いろんな要素を組み合わせてひとつの画面にしたり、極端に枠からはみ出さないように色が塗れるようになってきました。ちょっと大人になってきちゃったってことかなあ。もうしばらくは、ためらいのないのびのびとした画風を維持して欲しいと勝手に願っています。銅版画やらせてみようかな……。

(編集:凹山人)

コメント

タイトルとURLをコピーしました