秋になりましたね。『新版 graphic design 視覚伝達デザイン基礎』3章-6「動きとグラフィックデザイン」でも紹介しましたが、
「信貴山縁起絵巻」が10月27日(土)~11月11日(日)まで信貴山 朝護孫子寺の霊宝館にて公開されます。年に一度の公開です。
史料としても、美術作品としても評価は高く、またマニア的な人気も高いと聞いたことがあります。正確にいえばt:eehがとくに好きなのです。すみません。
霊験あらたかなお坊さんの念力で米倉が空を飛び、貴人の病を治すために「剣の護法童子」が金輪を転がしながら空を駆け来る場面が描かれ、
空飛ぶ護法童子や米倉の下には信貴山の深い山々が描かれています。これがなかなか雄大で楽しくて、そして剣の護法童子は艶々で福々しいピンクの頬をしています。すてきです。
小川未明の童話に「金の輪」という短編があります。金の輪を転がして走る謎の少年が出てくるのですが、なぜか信貴山の護法童子の姿をいつも思い浮かべます。
朝護孫子寺は奈良の生駒の近く信貴山にあり、6世紀の聖徳太子と物部守屋の仏教を巡る戦いに縁起を持つ古刹です。是非実物を見たいと思いながらなかなか果たせません。今年も微妙に予定が合わずあきらめましたが、近くに住んでいる人がうらやましくてしょうがないです。機会のある方はぜひ。護法童子のピンクの頬に一目惚れすると思います。
編集:t:eeh
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