典東先生が鬼籍に入られ、もう百か日を迎えようとしている。
御原稿はすべて揃えてあった。
帯の文言まで考えてあった。
それでも、表紙まわりがどうしてもまとまらない。
わからないことがある。できそうなのにできない。
いよいよ来週には入稿しないと間に合わないという時になって
ついに白井敬尚先生に相談に行った。
白井先生は大著『LINE STYLE』のアートディレクションを
一任された経験から「三嶋テイスト」に精通しておられる。
ありったけの資料を前に、わからなくなっていることを
すべてお話しする。こうなるとカウンセリングだ。
パズルの破片が埋まるように、新たなアイデアや修正が
加えられて、パチッと最後の1枚が決まるうれしさ。
しかし、戸惑いもある。
「うーん、典東先生、なんて云うかなぁ」
「大丈夫、ここに書いてあるよ」
変わったコトしませう! 妙にリアルな本なのですし、
“ライブ感”が命なので…ね! Mishima tentou
[編集:ハムコ]
コメント
拝読しました。いいですね。
竹中さま、いつもありがとうございます。
「大学出版」94号、ご期待ください!
『線の稽古 線の仕事』が取り上げられます。
三島先生とは大学の委員会でもご一緒だったので、いろいろとご意見を交換することができたので、今回の出版企画に込められているメッセージも私なりに理解することができました。
先生のご遺志がつまった本が世にでることを心から祈っています。