地に向かって咲く花

春の日ざしになり、陽気とともに花粉も飛んできました。周りの花粉症持ちはみな口を揃えて3月5日の夕方から来た!!といいます。
t:eehも3月5日の夜から来た。
啓蟄に花粉も来るのか、と憤慨したわけなんです。
いろんなものが混じってるからねぇと、やたらいろんなマスクを取り寄せている人もいます。
同じ頃、椿が咲きました。どういうわけか、大地にまるでお辞儀するかのように咲きました。

春が楽しいだけの季節ではなくなったのはいつからだと思ったことがあります。花粉症が最高に苦しい頃に思ったのですが、考えてみれば、3月10日は東京大空襲の日です。
かなり前、東京大空襲の火の中を逃げのびたというタクシーの運転手さんに出会いました。
すでにかなりのお年でしたが、聞く話の生々しさと、「忘れられるもんじゃないよ…どこかおかしくなったと思ってるよ」という言葉が忘れられないです。
そして、2年前の今日、M9の巨大地震と大津波と福島第一原発の大惨事がおきました。

地に向かい、ひれ伏すように咲く姿を見て、花にだって弔いたいものはあるだろうと思い、「忘れられるもんじゃないよ」という言葉を思い出しました。

編集:t:eeh

コメント

  1. 竹中英俊 より:

    いいですね。

  2. maup より:

    武蔵野美術大学では、2時46分に学内放送により一斉に
    震災で亡くなられた方々に黙祷を捧げました。
    今日、ハムコは九号館地下で通信教育課程の卒業制作展の撮影を
    していました。
    2年前の卒業制作展は、計画停電の初日。
    いつ停電になるかとビクビクしながら、撮影をしました。
    卒業制作展もあの年は、予定通りには開催されませんでした。
    椿とおなじ気持ちです。

  3. t:eeh より:

    はい。弔っても弔っても、弔い尽くせない、それだけのものをなくした気がしています。

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