第40回造本装幀コンクール 審査委員奨励賞をいただいた『エル・リシツキー 構成者のヴィジョン』や、『武蔵野美術大学のあゆみ1929-2009』、MAUPの基盤であります武蔵野美術大学通信教育課程のテキストの教職課程のラインアップなどなどの印刷でお世話になっている株式会社精興社さんが、今年4月に創業100周年を迎えられました。おめでとうございます。
内校をしてゲラを戻すなど丁寧な仕事は、初めて目にした時(およそ20年前……サバよんでいるといわれるかも)から今も同じ。創業100年の式典は特にもうけず、『活字の世紀 白井赫太郎と精興社の百年』という書籍を作家の田澤拓也氏に委ねてまとめ、それを社員に贈り100年を祝ったそうです。この書籍は、今のところ流通していないそうで、申し訳ありませんが、いただきまして現在、かみしめて読書中。
精興社さんといえば、活字。創業者の白井赫太郎氏が、どのように印刷を、活字を、出版を、そして会社を切り拓いてきたか……。そして続いた100年の歳月を追っています。
一方で、ワタクシめの日常の業務でも今秋(冬の手前)刊行予定の本文組版ができあがって校正中。折しも同時代を、追いかけています。その時代にいない私は、大河小説を追っているよう。
個人的にも、この数週間、100年という歳月を想うこのごろ。暦の上では秋ですが……冬を迎える前は、どうしているのだろう?
[制作:呑猫]
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