今週に入り、いきなり冬がやってきた感じ。
ちょうどひと月くらい前が真夏日だったなんて信じられないですね。
寒いながらよく晴れた空の下、今日は朝から哀しい知らせが。
本学非常勤講師で木版画家の塙太久馬先生がお亡くなりになったとのこと。
ここしばらく体調を崩されているということは聞いていたのですが、あまりに突然のことに驚いています。
学生時代、私が初めて木版画を教わったときの講師が塙先生でした。版の彫り方、摺り方はもちろんですが、ばれんの作り方も教えてくださり、自作のばれんで作品を仕上げたことをよく憶えています。
先生もムサビOBで、学生時代に演劇に打ち込んだことや版画との出会いなどについて昨年刊行した『新版 版画』に書いてくださいました。その頃はジゴロで鳴らしたそうだ、なんて話が版画コースの卒業生の間ではまことしやかに語り継がれていたのですが、さもありなんと思わせる物腰のとてもやわらかい方でした。さら〜りと艶っぽい話もしていたなぁ。
今年の7月に開催した本学通信教育課程版画コース設立10周年を記念する展覧会前にお会いしたのが最後になってしまいました。
唯々、残念。心よりご冥福をお祈りいたします。
(編集:凹山人)
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