耳寄りなお話

展覧会情報

昨日から、この春に刊行した『絵画空間を考える』の著者のお一人である堀内貞明先生の退任記念展「堀内貞明-人間のいる風景」が、鷹の台の武蔵野美術大学美術館で開催されています。40年以上にわたりムサビで教鞭を執られてきた堀内先生の画業を、50点以上の油彩画やデッサンで紹介する展覧会。残念ながら私はまだ拝見していないのですが、作品以外の見所として先生のアトリエが再現されており、モチーフにされている品々(どれも大変なお宝だとか……)も展示されているそうです。なかなか画家の制作の現場は見られませんからね。作品はもちろん、作品が生まれる場の空気も味わえるであろうこの展覧会。私も楽しみにしています。皆様も、ぜ...
刊行・販売案内

本出ます。トークイベントやります。

今週末から来週あたり、書店に新刊並びます。『石元泰博—写真という思考』です。目印は、まったり輝くプラチナトレーシングにモノクロの表紙。かっこいいです。手に取ってパラパラと開いてみてください。じわじわと来ます。「本とはこういうものだった」と思えます。稀有な写真家の作品と思考の軌跡を、著者がパッション溢れる筆致で描き出し、designerofdesigners杉浦康平さんと、佐藤篤司さんが隅々まで意を尽くして造本してくれました。書店で探すための材料になれば、と書影をスキャンしてみました。どん。ヘタでごめんね。ぼけてるし。これを目印に実物を見つけてください。実物はとても美しいです。乳白色の霧に包まれ...
ひとりごと

駅弁を食す

GW、12時32分発の上越新幹線に乗り、故郷へ。東京駅でお目当ての駅弁を購入して、車中でいただこう! というのは計画に終わったけれど、新幹線の車内販売で高崎のだるま弁当を購入して、久しぶりに駅弁を食べました。どうしてこんなにも、東京駅の駅弁を食べたくなったかといえば『駅弁革命』(小林祐一・小林裕子著/交通新聞社新書)を読んだから。懐石の料理人である横山勉氏が、「冷めてもおいしい」駅弁づくりにたずさわり、「極附弁当」など数々のヒットを放つまでの悪戦苦闘が、いきいきとしたタッチで綴られたドキュメンタリーです。ひとつの駅弁にこんなにもドラマがあったのだと感銘を受けました。著者は、私がMAUPにごやっ...
未分類

いよいよGW!ですが…

みなさま、いよいよGW(ゴールデンウィーク)に突入しようとしておりますが、いかがお過ごしでしょうか?営業の仕事で、書店を伺うと、店員のみなさん、いつもより余計に忙しそうです。新刊、納品の数もとても多そうです。GW、かきいれ時ですね。そしてMAUPでもGW明けの刊行に向け、『石元泰博 写真という思考』の刊行準備に入ります。そして、5月末には青山ブックセンター本店での、トークイベントがあります。5月中旬にはジュンク堂池袋本店でも大学出版部協会の合同フェア(予定5/17〜)、例年行われる東京国際ブックフェアの準備、北京国際ブックフェアの準備、そして新刊の広告準備、校友会チラシ校正に追われています。G...
ひとりごと

北国の春

先週末、ジジババに孫の顔を見せるため山形の実家へ行ってきました。新幹線を使って3時間の旅。ひと昔前のことを考えればだいぶ時間が短縮されていますが、子連れだとなおさら。食べる、泣く、暴れる、笑い転げる1歳半の世話をしていると、気づけば宇都宮、福島、米沢、かみのやま温泉、とあっという間に通り過ぎていきます。久しぶりに孫に会ったジジババは本当にうれしそう。正月にも連れて帰らず(教科書作り佳境で無理だったんだよー)済みませんでした! と深く反省する私。で、帰り着いた山形は、今が桜の盛り。滞在中の晴れた日に、山形市内の桜の名所・霞城公園に花見に出掛けました。満開宣言が出た当日でしたが、八分から九分咲きと...
ひとりごと

いつかサバオの後日談

しばらく留守をしてました。MAUP日記を読み返して、出版局の活況にちょっとした浦島太郎です。浦島太郎なので、閑話休題です。先日といってもかなり前。鷹の台の正門脇に立つサバオ像の作者と話す機会がありました。ありました、っちゅうか、お電話致しました。突撃です。力強い像を見るたびに、ぜひ作者の話を聞いてみたいと思っていました。あの像を造ろうと思ったわけ、サバオと作者のエピソード等々聞いてみたいことがありました。すっごくいい感じの、礼儀正しくシャイなお嬢さんでした。職業柄、取材モードに入るとついせっかちに。「いろいろ聞かせてください。この電話でのコメントでもいいですよ」とたたみ込む私に、「えええっ。今...
日常の業務

かわいいコには旅をさせる

MAUグッズは、ムサビ内だけじゃなく、書店の一角やミュージアムショップ、いろんなところで販売させてもらっています。最近、「新潟市岩室観光施設いわむろや」というところからオファーをいただき、今日はその出荷作業。ひとつひとつビニールに入れて値札シールを貼り出荷します。この作業してるといつも…グッズひとつひとつに衣装を着せて「売り場」という舞台に立たせる、マネージャーのような心境になります。「がんばってきてね」って。「だれかの目に止まって買ってもらえるといいね」って思いながら見送ります。返品となって返ってきたとしても、アンパンマンの顔を新しく付け替えるジャムおじさんになった気分できれいにします。で、...
出た出た書評!

4/21(水)毎日新聞で紹介されました!

2010年4月21日(水)毎日新聞の朝刊・BOOKWATCHINGに『映像表現のプロセス』が紹介されました。付録のDVDについて、<本格的な出来栄えで見ごたえがある>と評していただいています。DVD146分のなかに、ドラマ、ドキュメンタリー、CG、モーショングラフィックデザイン、インスタレーションといったジャンルの5作品が完全収録されています。雰囲気だけでも、映画館での予告CMのようにアップできればいいのですが…。今後、検討していきたいと思います。[営業ずっち☆]
やめよう自慢

誇大広告、海をわたる

3月23日付のこのブログに、営業ずっちが「変わった注文書」のことを書いています。この注文書、どういうわけか海をわたって韓国・古印刷博物館に漂着。博物館のおエライさんのお気に召したらしく、「理事会で配布したいので15部を送れ」とのオファーありき。 韓国の人々の感心を得たのは、  グーテンベルクよりも韓国の「直指」のほうが古いと指摘した  酒井道夫は意外とまともな学者なのか?という惹句らしい。 「直指(ジクジ)」とは、1377年に金属活字で印刷されたお経「白雲和尚抄録仏祖直指心体要節」の略称です。世界最古の活版印刷は1455年のグーテンベルク聖書であると云われてきましたが、じつはそれよりも早く、朝...
MAUPのヒミツ

そらはなにいろ

寒暖の差が激しいなか、今日の東京・吉祥寺はあいにくの雨模様……という天気話ではなくて……MAUPでプロデュースしているMAU GOODSのネーミングについてのお話です。さかのぼること約1カ月前。GOODS部長にピロイが就任して「キャンバストート」と「クロッキー帳(小)」の限定色が、続けて完成! めでたし、早速webでお披露目しようと思いきや、肝心の商品名が不完全。「キャンバストート」は色違いで3タイプ、「クロッキー帳(小)」も2色あり、サブタイトルが必要になります。「キャンバストート」は編集・t:eehのひらめきに、比較的すみやかに結論がでましたが、「クロッキー帳(小)」の名前が決まらない、決...