神秘的な空間へ
堀内貞明先生の退任記念展『人間のいる風景』に行かせていただきました。幸い堀内先生にもお目にかかれて、嬉しいのとちょっと緊張するのと…鮮やかで神秘的な空間に吸い込まれそうでした。閉館時間ギリギリに行ったもので、自分の足音だけが響く中、一人でゆっくり拝見させていただきました。子供の頃、広く迷路のような美術館の中で迷子になったことがあり、しばらく美術館はちょっと怖い場所だったりしました。美術館で迷子になったことは、デパートや遊園地で迷子になるより遥かに怖く、心理的にちょっと怖かった気がします。今となっては、その奇妙で怖かった記憶が、ほどよい緊張感とスリルに変わり、わくわく感みたいなものも伴って、あの...