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神秘的な空間へ

堀内貞明先生の退任記念展『人間のいる風景』に行かせていただきました。幸い堀内先生にもお目にかかれて、嬉しいのとちょっと緊張するのと…鮮やかで神秘的な空間に吸い込まれそうでした。閉館時間ギリギリに行ったもので、自分の足音だけが響く中、一人でゆっくり拝見させていただきました。子供の頃、広く迷路のような美術館の中で迷子になったことがあり、しばらく美術館はちょっと怖い場所だったりしました。美術館で迷子になったことは、デパートや遊園地で迷子になるより遥かに怖く、心理的にちょっと怖かった気がします。今となっては、その奇妙で怖かった記憶が、ほどよい緊張感とスリルに変わり、わくわく感みたいなものも伴って、あの...
いぬ・ねこ・かえる

ねこ・かえる

というカテゴリーは、いとしいもの、かわいいもののこと、という説明はすでに呑猫がしております。なので、呑猫が言う「国民的歌手」も登場しするし、桜も、かえるの焼き印付大判焼きも出てくるわけです。このカテゴリーが命名された日、密かに思ったものでした。ある。私にはある。ねことかえるの「いとしいネタ」があるぞ、と。ちっちゃーい庭に、私が住むずっと前から住んでいた(はずの)蛙がいて、暖かくなると蛙VS天然ボケ美人猫(これはうちの猫)のかわいい戦いが日々勃発します。猫は蛙を触れない。よくわからないのですが触りません。睨み合う。ひたすら睨み合い続け、蛙が一歩ずいっと前に出ると、猫はびっくりして飛び上がって後退...
やめよう自慢

恒例、初夏の手帳交換

3年ほど前のある日、武蔵野大学の職員Dさんから「手帳のご担当者様とお話がしたい」と突然電話がありました。同僚にムサビの通信生の方があり「ムサビの手帳はこんなにおしゃれよ」と見せびらかされたそうで、ご自身が手帳を企画するにあたって見本として分けて欲しいという嬉しいリクエストでした。その後、Dさんはさまざまな工夫をされて、武蔵野大学オリジナル手帳を完成させ、以後、毎年のようにお送りくださるのでした。今年もそれが届きました。不思議なモノで、手帳にはその大学のカラーがにじみ出るようです。手帳は一見、毎年かわりばえがしないかに見えますが、担当者は少しずつ改良を重ねています。初夏のこの時期に、お互いの仕事...
ひとりごと

選外 対象外

少し前の話になりますが、この春刊行した『絵画空間を考える』と『日本画の用具用材』が日本図書館協会による選定図書に選ばれたという知らせが届きました。選定図書とは同協会ホームページによると「日本図書館協会の図書選定事業は公共図書館・学校図書館・公民館図書室などの読書施設に選定図書情報を提供することを目的としています。戦後間もなく新刊図書情報が乏しい、1949年から図書館向けに新刊情報という性格と共に、公共図書館に備えるのに望ましい図書を選定して、発信してきております。現在は、年間6万点にも及ぶ新刊書籍の中から、図書館がどの本を蔵書として選ぶかを決める図書の選択は、図書館にとって最も重要な仕事であり...
いぬ・ねこ・かえる

メモリアル

<メモリアル>な日々に1人浮き足立っている呑猫です。個人的なことですみません。2010年5月13日は、私が敬愛するアーティストのデビュー15周年記念日。その記念のライブが日本武道館でありました。ワタシはファンクラブ先行抽選に落選し、チケット入手に焦りまくって、いわゆるこの3週間「必死のパッチ」状態。国民的歌手になって久しい方なのですが、ファン歴は2年目。そんなワタシに対し、とあるアーティストをきちんと20年来ファンでいる編集・tee:hからは「今が一番ときめくときね。私も昔はチケット入手が大変で必死だったわ」といわれつつ、別のとあるアーティストをきちんと20年来ファンでいる営業・ずっち☆は「呑...
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ムサビのパン屋さん

ムサビ構内にあるパン屋さん『エミュウ』でおいしいパンを買ったらぜひっ!!ムサビオリジナルグッズのキャンバストートに入れてエコしましょう。パンもトートも環境も喜んでる気がする…おいしいパンを食べて、エネルギーとアイデアが湧いてきたらいいですね。おなかすいてきました…[総務:ピロイ]
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MAUPインテリア計画

出版社の編集部というのは、たいていどこも雑然としている。数々の本や雑誌はまだしも、プリントした原稿、初校再校三校・・・一冊できあがったら、ゲラなどすぐに捨ててしまえばよいのだ。箔屋さんに行って押してもらったときの見本など、残しておいて意味があるわけではないんですよね。「もっと、ギューッと遠慮なく押しちゃってください!」「いや、ルーペで見てください、これが紙の破れる限界ですよ」「じゃ、もうちょっとだけ、ほんとのギリギリまで!」などという会話を思い出すので捨てられず。ついに「思ひ出」という箱をつくりました。何が入ってるかはヒミツ。自分ではこんな箱をつくるくせに周辺各位には「整理整頓清潔第一」を強要...
耳寄りなお話

展覧会情報

昨日から、この春に刊行した『絵画空間を考える』の著者のお一人である堀内貞明先生の退任記念展「堀内貞明-人間のいる風景」が、鷹の台の武蔵野美術大学美術館で開催されています。40年以上にわたりムサビで教鞭を執られてきた堀内先生の画業を、50点以上の油彩画やデッサンで紹介する展覧会。残念ながら私はまだ拝見していないのですが、作品以外の見所として先生のアトリエが再現されており、モチーフにされている品々(どれも大変なお宝だとか……)も展示されているそうです。なかなか画家の制作の現場は見られませんからね。作品はもちろん、作品が生まれる場の空気も味わえるであろうこの展覧会。私も楽しみにしています。皆様も、ぜ...
刊行・販売案内

本出ます。トークイベントやります。

今週末から来週あたり、書店に新刊並びます。『石元泰博—写真という思考』です。目印は、まったり輝くプラチナトレーシングにモノクロの表紙。かっこいいです。手に取ってパラパラと開いてみてください。じわじわと来ます。「本とはこういうものだった」と思えます。稀有な写真家の作品と思考の軌跡を、著者がパッション溢れる筆致で描き出し、designerofdesigners杉浦康平さんと、佐藤篤司さんが隅々まで意を尽くして造本してくれました。書店で探すための材料になれば、と書影をスキャンしてみました。どん。ヘタでごめんね。ぼけてるし。これを目印に実物を見つけてください。実物はとても美しいです。乳白色の霧に包まれ...
ひとりごと

駅弁を食す

GW、12時32分発の上越新幹線に乗り、故郷へ。東京駅でお目当ての駅弁を購入して、車中でいただこう! というのは計画に終わったけれど、新幹線の車内販売で高崎のだるま弁当を購入して、久しぶりに駅弁を食べました。どうしてこんなにも、東京駅の駅弁を食べたくなったかといえば『駅弁革命』(小林祐一・小林裕子著/交通新聞社新書)を読んだから。懐石の料理人である横山勉氏が、「冷めてもおいしい」駅弁づくりにたずさわり、「極附弁当」など数々のヒットを放つまでの悪戦苦闘が、いきいきとしたタッチで綴られたドキュメンタリーです。ひとつの駅弁にこんなにもドラマがあったのだと感銘を受けました。著者は、私がMAUPにごやっ...