見知らぬ者への贈与 贈与とセキュリティの社会学
社会学者、小幡正敏先生の新刊『見知らぬ者への贈与 贈与とセキュリティの社会学』が本日納品されました。とても真面目な本です。人が社会的なつながりの中で生きていくということはどういうことなのか。格差拡大、人権、環境問題、コロナ禍という3年続くパンデミック、そして戦争。世界は様々な局面で分断されてしまったと人は言います。「私たちはどうしてこんな時代にしてしまったのだろう」と悶々とすることが多いのですが、悶々としているだけではダメなわけで、著者は社会学者として、マルセル・モースの贈与論を読み解き、さらに今起こり続けている社会的事象とその歴史的な変遷を説き、社会的な連帯を取り戻す術への道筋を探ります。全...